学生注目!!!

「大学に入って何がしたい?」
そう聞かれて答えることは沢山あったが、その中の一つ、
「学注がしたい。」
は自分の中で一つのおきな憧れだった。
それは2月25〜26日のブログにも書いてある。
早稲田の持つバンカラさを表す重要な伝統の一つだと認識している。
 
今の寮に入ってショックだったのは、早稲田の寮ではなく
色んな大学に通う者の集まるこの寮で学注が行われていたことである。
つまり、学注文化は早稲田のものではない、と。
これはショックだった。立命館に通っていたときも、
応援団がしきりに
学生注目!!!」
と呼びかけてはいたが、一般学生は無視。
「なんだー!!!」
と返す伝統を知っている者はほとんどいなかった。
所詮はパクリか、と。
しかし、この寮では勢いこそ小さいものの、ちゃんと
「なんだー!」
と返しているではないか。
ここで僕に一つの不安が頭をよぎった。
「ワセダノブンカデハナイノカ…?」
他大の文化を早稲田がパクッたとしたらどうすれば良いのか。
早稲田の専売特許であるバンカラさを誇ることは
できなくなるのではないか。
そんな不安を抱き、東京での1年は過ぎた。
正直な話、一番怖いのは明治であった。
いくら、ちょっと足りないとはいえ。
学注において、例えば我等が好敵手
慶應が起源ではないことは明らかである。
彼らは学注ではなく塾注なのだから。
「塾生注目!!!」
との呼びかけなのである。
いいねー。アイデンティティアイデンティティ
東大も違うことは分かっていた。
毎年、新歓かぶれした東大新入生が
寮での自己紹介において、
「が〜くせ〜いちゅうもく♪」
「なんだ〜♪」       ×2
とかやっているからである。
これは東大のスポ愛とかいうサークルがやっている
よく分からない学注もどきらしい。
僕は個人的にこの学注もどきが好きではない。
いや、むしろ嫌いである。
力が抜ける。
注目なんかしてやりたくない。
「が〜くせ〜いちゅうもく♪」
とか言われたら
「いや、今忙しいから。」
と流してやろう。
まぁでもこれも一つのアイデンティティ
立教はどうなんだろ、キリシタンだからね、
アテンションプリーズ
とか言ってるのかな。
まぁ女の子かわいいから許す。
アイデンティティアイデンティティ
法政は微妙だからどうでもいいや。
アイデンティティアイデンティティ
というわけで怖いのは明治ですよ。
先にバンカラは早稲田の専売特許と書いたものの、
やっぱり明治にもバンカラのイメージあるじゃないですか。
ちょっと足りないけど。
学生注目!!!」
「なんだー!!!」
ってなりそうじゃないですか。
元々学注が明治のものだったらどうしようって思いましたよ。
そしたらちょっと足りないのは早稲田の方だって
言われちゃいますもんね。
でもこの不安は先日、六大学野球の慶明戦を明治側で見たとき
解消されました。
やっぱり明治でした。
応援団長が
学生注目!!!」
と呼びかけると、一般学生は
「ちゅうもーく!!!」
と返すんです。
OH!ワンダフォー!
アイデンティティですよ。
学生注目!!!」
「ちゅうもーく!!!」
今まで聞いたことないですよ!
オウム返しですよ!
言われたことをそのまま言い返すんですね!
語彙力がちょっと足りない!
アイデンティティアイデンティティ
いやー素晴らしい。
いま授業中で、これ下書きをノートに書いているんですけどね、
あまりに熱が入って4ページ目に突入してしまいましたよ。
いややっぱり学注は早稲田のものだったんですね。
もちろんここで言う学注は
学生注目!!!」
「なんだー!!!」
の流れを指すんですよ。
下手に音程をつけたり、「ちゅうもーく」って
自らの行為を確認するようなものはここでは学注としません。
いやーアイデンティティアイデンティティ
アイデンティファイ!
よかったよかった。
 
結局、何が言いたいかと言うとですね、
うちの寮は早稲田のパクリなんですよ。
アイデンティティがないですよ。
だから寮オリジナルの『学注』作ったらどうですか?
あとは任せます。