冬の匂いがする 〜冷たい風が運ぶあの頃の記憶〜

12月4日
 
忍耐。その一言に尽きる。
 
もう深夜2時半。
いつもだったらまだ2時半だが、
明日は1限があるので。
そして次の週休むことは確定しているので
明日はもう休めない。
もう2時半だが、今日のうちに、
まだ残っているうちに書いてしまおう。
 
変わったのか、大人になったのか。
 
mixiで、あるとき自分の顔写真を載せたら
地元に残っている高校の同級生は
「変わってないねぇ」ってコメントをくれた。
彼女にとって僕は高校時代と変わっていない。
僕自身も自分が変わったとは思わない。
 
今日、とある場所で偶然、本当に偶然、ある人物と出逢った。
運命的にも感じるぐらいの、けれどもやっぱりただの偶然。
一瞬ドキッとして、ギューっとなって、
逃げ出したくなるような、だけどもう一度
話しかけてみたいようなそんな気分になった。
向こうも僕に気付いて、少し驚いた顔を見せ、
少し落ち着いて微笑みながら手を振ってくれた。
昨年、久しぶりの再会に、彼女が僕にくれた言葉は
「変わったね」だった。
彼女にとって僕は変わった。
僕自身もまた自分が変わったと思う。
僕もまた彼女が変わったと感じた。
しかしそれを口にすることはなかった。
 
時間が忘れさせてくれることなんて限られている。
本当に忘れたいものは本当は忘れたくないものなんだとも思う。
 
僕から見た彼女も、彼女から見た僕も
実は同じだったのかもしれない。
僕が彼女を追いかけようとすれば彼女は離れていくし、
彼女が僕をじっと見つめれば、僕はさっと目をそらす。
 
あるコメントで後悔先に立たずという言葉をもらった。
別に後悔なんてしてるわけじゃない。
ただ変わってしまったことが寂しかっただけ。
どうしようもないことだったし、
きっとお互いいまを楽しんでいる。
それでいいと思う。
少しだけ笑えることがきっといいのだと思う。
お互いの何かが変わってしまっても
それを少しだけ笑ってしまえることがいいと思う。
そして今日逢ったことでまた少し変わったのかなとも思う。
 
変わったのか、大人になったのか。
 
おつかれさまでーす。