秋は夕暮れ 〜1年間の集大成 いまここに〜

7日!月曜日!
 
一般に祭りは2日間。
しかし、スタッフにとっては4日間なのです。
すなわち準備、当日、当日、撤収。
そう、今日は撤収日。
前日片付け切れなかったものを
世間では授業が始まっているのに
僕らはそれを潰して肉体労働に勤しむのです。
いやぁそろそろやばいね、単位。
さて、でも実際僕が潰したのは1限の中国語だけ。
2限以降はわりともう仕事なくなってきたし、
9裏も人が余ってる感じだったので。
あと2限は出席やばいし。
あ、9裏は並大抵のひとではできない場所だと思って下さい。
僕も今年初参加でした。
あまり役に立っていませんでした。
んで撤収が夕方に終わって打ち上げ。
そうスタッフの打ち上げは月曜なのです。
だから他サークルの打ち上げとかぶんなくていいねー。
だってスタッフって300人以上いるんだよ。
まんぷくもだるまもスタッフだらけ。
ねぇ。
うちのチームの今年からスタッフになった人間は
泣いていたね。やっぱりきつい仕事もあっただろうしね。
2年目の俺でも不安がつきまとうようなところだったし。
 
この打ち上げは3次会まで予定されていて、
1次会の開始は18時半。
3次会の終了は39時という。
つまり次の日の15時。
なんとも長い。
授業はどうした?
まぁ僕は2次会できりあげたんですが。
1次会、2次会を通して僕は泣くことはありませんでした。
去年はそれこそ必死でこらえたかのような感じだった記憶がありますが、
今年は心のどこかで不完全燃焼だったのかも。
それは手を抜いたとかではなく、
単に雨が降ったからという感じもしますが。
いやぁどうしてしかし。
すると隣で、僕と同じく2年目、しかも2年間僕と同じ局の
スタッフが、3年生にむかって、
「俺、なんか泣けないんすよ。手抜いたわけでもないし、
やれるだけやったといえるんですけど、
なんか不完全燃焼というか…」
って。あぁ同じだなぁと。対して3年生は
「そりゃ2年目だからだよ。あと1年あるからじゃない。
2年目ってそういうふうだと思うよ。」
って。あぁなるほどね。
単純に憧れていればよかった1年目とは違うしね、
それでいてこれで終わりなわけでもない。
そうとするとやはり俺は3年目をやりたがっているのかな。
うむー、もう少し考えてみるか。
1年生のときからやれる人間ってのは限られているってのは確かに。
 
2次会の後、3次会へ向かう人たちを横目に、
僕は馬場のロータリーに腰を下ろした。
少しずつ離れていくスタッフ達。
視界から消えたら自転車に乗って帰ろうと思っていた。
ふと横に気配を感じ、振り向くと
そこには副代表の姿。去年は同じ局だったし、
何度か部屋にもお邪魔したことがある。
「どうだった?」
って始まった会話も少しずつ深くなっていって。
以前にも聞いた夢の話、それはもう僕の中にも深く刻み込まれていた。
ふと、
「俺は来年もやれよ、とかそういうことは言わないようにしてて…」
といったとき、全てを見透かされた気分で、
そのときの態度ひとつひとつにひょっとしたら出ていたのかも
知れないけれど、なんていうか、少し楽になったというか、
心に余裕ができた感じがした。
あのタイミングであの言葉を出せる人はそうそういないな。
やっぱ頭いい人だ。
この言葉を聞いたとき、涙が出てきた。
きつい言葉だ。